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 高齢者が楽器の練習に取り組むことで、記憶に関する脳の働きがよくなる可能性がある。こんな研究結果を、京都大大学院総合生存学館の積山薫教授たちのグループがまとめ、脳機能に関する国際誌電子版で発表した。

 音楽に取り組むことが脳によいらしいとする説はこれまでにもあるが、今回は画像診断装置を近い、高齢者の脳の機能が実際に変化したことを確かめた点が世界的にも珍しいという。

 積山さんらは、楽器演奏の経験が特段になく、認知機能に問題のない平均73歳の男女66人を無作為に二つのグループに分け、片方に毎週1回1時間ずつ、鍵盤ハーモニカを指導。自宅でもなるべく毎日練習してもらうよう求め、楽器練習しない人との認知機能の違いを4カ月後に調べた。

 すると、さまざまな認知機能のうち、「一度覚えた物語を30分後に思い出してもらう」といった言語記憶テストの成績が、楽器練習をした人たちでは5・5ポイント上昇した。していない人たちの上昇は2・1ポイントで、科学的に意味のある差が認められた。

 楽器練習をすることで、脳の機能にどんな違いが生まれたのか。それを調べるため、画像装置で脳活動をみる「機能的MRI」という方法を使った。

 モニター画面に人の顔を次々に…

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