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 日本選手初の2時間4分台に沸いた2月28日のびわ湖毎日マラソンで、川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が8年ぶりに自己記録を更新した。トップランナーとして限界説もささやかれた中で復活できたのには、二つの大きな要因があった。

「あんまり言いたくないんですが…」

 風もなく絶好の気象コンディションのレースで、川内は1キロ3分ペースの第2集団に30キロまでついていき、2時間7分27秒の10位でフィニッシュした。2013年のソウル国際マラソンで出した自己記録2時間8分14秒を47秒も更新。109回目のフルマラソンで実に87大会ぶりの自己ベストだった。

 記録更新の要因を問われ、「あんまり言いたくないんですが……」と切り出しながら、カーボンプレート入りの「厚底」シューズの効果を挙げた。

 川内は昨年12月の福岡国際マラソンで2時間13分59秒、出場11回で最低の19位と惨敗した後、今年に入って契約するアシックス製の「厚底」を履くようになった。厚底を履いて調子を上げている弟の鮮輝(よしき)さんや、かつて実業団で活躍し、現在も競技を続ける妻侑子さんらの薦めがあり、決意した。

 「今まで勝っていた相手にも負けるようになった。『薄底で過去の自分を超える』なんて悠長なことを言っている場合じゃないと思った」

 世界はおろか、日本のトップ選手のほとんどが厚底を履いている。2カ月ちょっとで履きこなせるように、太もも裏を鍛える筋力トレーニングにも取り組んだ。レースでは先月14日の実業団ハーフで使い始め、フルマラソンで履いたのは今大会が初めてだった。

距離を積むことができたわけ

 もうひとつの要因は、意外なところにあった。

 1月31日の大阪国際女子マラ…

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