「恩送りの力」を信じています #コロナを生きる言葉集
#コロナを生きる言葉集
「『恩送りの力』を信じています」(生活に困る若者と飲食店を、ともに支援する法人の代表理事)
今年1月、木村和弘さん(53)が代表理事を務める大阪市生野区の一般社団法人「いくのもり」は「おごるぜ!チケット」という取り組みを始めた。コロナ禍で苦しむ飲食店と、生活に困っている若者らの支援を両立させたい、との願いから生まれたものだ。
参加店で食事をした賛同者が、自分の分と別にもう1食分のお金を店に払い、発行されたチケットに「品名」「支援金額」などを記入する。店に来た若者らがチケットをもらえば、無料で食事ができる。
いくのもりは最初の緊急事態宣言が出た昨年4月以降、飲食店や子育て世帯を支援してきた。木村さんは「街ですれ違っても、その人が生活に困っているか見分けがつかない。でも、多くの人が本当にしんどい思いをしている」と話す。
「おごるぜ!」は、それまでの取り組みを融和させたものだ。少しずつ輪が広がり、参加店は生野区内の26店にまで増えた。
「困った時はお互いさま。僕は人々の『恩送りの力』を信じています」。コロナが終息しても、息の長い支援にするつもりだ。(細見卓司)
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誰もが経験したことのない日々が続いています。様々な立場、場面の言葉を集めます。明日に向かうための「#コロナを生きる言葉集」。
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