第27回お笑いでも言葉遊びが好き→文学部へ マヂラブ村上さん

聞き手・小原智恵
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 コロナ禍の中でがんばる受験生たちにメッセージを贈る「受験する君へ」。昨年のM―1王者、マヂカルラブリーの村上さん(36)は愛知県出身で法政大学文学部に進学し、お笑いの道へ進みます。受験について振り返ってもらいました。

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 姉が東京の大学に行ったこともあり、「東京の大学に行きたい」という目標はありました。しかし高3の夏までソフトテニス部で活動し、文化祭にも取り組み、受験勉強を始めたのは秋くらいでした。

 お笑いのネタでも言葉遊びが好きで、国語は好きでした。

 当時NHKで放送していた「爆笑オンエアバトル」を録画し、ビデオテープがすり切れるまで繰り返し見ていました。ハリガネロックさん(現在は解散)の「黄身」と「君」をかけたネタは面白くて、今でも覚えています。

力を入れた日本史法政大学との相性

 高校の担任が古文の先生だったこともあり、国語の先生になろうと、東京の大学の文学部系を志望しました。

 現代文は元々得意で、特に勉強しませんでした。漢文は「これを読めば満点取れる」といったような参考書に取り組み、古文は「古文単語ゴロゴ」、英語は単語帳を読んで覚えました。

 特に力を入れたのは日本史です。「この時代までやろう」と計画を立て、一から要点をまとめました。教科書の太字ではなく、教科書の下にあるような注釈を中心に。太字で出るような重要な項目は当然みんな覚えてきて、注釈レベルの戦いになると思ったからです。最終的には、ちゃんと覚えなければならないところが抜けていて、たまたま注釈部分の問題が多かった法政大学の試験と相性がよくて合格することができました。

「大学に行き、人生全部が決まった」

 大学に行き、友達との出会いが財産だと思いました。今まで知らない音楽を教えてくれたのが衝撃でした。週刊少年ジャンプやマガジンに載っていない面白い漫画を薦めてくれる友達もいました。田舎から出て行き、これまでなんて狭い世界で生きていたんだと思いました。

 そして大学に行ったことで、人生全部が決まったとも思っています。友達や、その友達との会話。さらに、友達が就職してそこから仕事につながったこともあります。

 睡眠時間2~3時間で自発的に本気で頑張らないといけない時って、受験くらいしかないんじゃないですかね。やれと言われるわけでなく、やめるのも自分で決める。いまは理解できないかもしれないですけど、後々これが思っているより大事なことだと気づけると思うので、真剣にやっといていいなと思いますね。(聞き手・小原智恵)

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〈むらかみ〉1984年、愛知県新城市生まれ。2007年に野田クリスタルさんとお笑いコンビ「マヂカルラブリー」を結成。20年のM―1グランプリで優勝を飾る。2人が加わる芸人集団「大宮セブン」の公演が4~6月に東京、大阪、福岡で開かれる。

連載受験する君へ(全28回)

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