沖縄の壕から遺骨、大人6人・子ども2人か 激戦地付近

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吉本美奈子
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 沖縄県糸満市で2月末から今月にかけ、大人6人、子ども2人とみられる遺骨が見つかった。沖縄戦の戦没者の遺骨とみられる。近年これほどまとまった数が一度に見つかるのは珍しいという。

 発見したのは、戦没者の遺骨や遺留品を収集し遺族に返還する団体「みらいを紡ぐボランティア」(本部・青森県)。遺骨は、糸満市の壕(ごう)の奥、約20メートル付近のごみや岩の間で、奥行き2メートル、横1メートル、深さ1・2メートルほどの範囲に埋もれていたという。

 周辺の靴や装備品から、大人の遺骨は日本兵のものとみられる。ともに発掘された遺品には「中川」と記された万年筆の一部や米軍兵士のものと考えられるボタンなどもあった。現場周辺は、北海道出身者を中心に構成された第24師団歩兵第32連隊第1大隊が激戦を繰り広げた場所とされる。

 2019年度の県の収骨数は暫定値で59柱。うち糸満市は38柱を占める。県の担当者は「この7、8年は1カ所から見つかる遺骨は1~3柱という例が多い。5柱以上は多いと思う」と話す。

 手作業で慎重に発掘された骨…

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