聖火リレー中止、島根の乱 「知事は本気」全国から賛同
浪間新太 杉山匡史
新型コロナ対策が不十分だとして、島根県の丸山達也知事が東京五輪の聖火リレー中止を検討すると表明し、2月下旬に上京して政府などに説明して回った。五輪開催にも反対だという。感染者が少ない島根がなぜ東京の五輪に異議を唱えるのか。
「島根選出の国会議員への要請では、飲食店事業者らの厳しい実情、窮状を説明し、追加支援の必要性について十分理解された」
東京から戻った2月26日、丸山知事は県議会でこう述べ、県選出国会議員らに理解を得られたという認識を示した。
だが、東京では冷淡な対応も受けた。丸山知事はコロナ担当の西村康稔経済再生相らへの面会を希望したが、省庁で会えたのは副大臣や担当課長ら。