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 政府は5日、文化庁の宮田亮平長官(75)の後任に、作曲家で日本音楽著作権協会(JASRAC)特別顧問の都倉俊一(とくらしゅんいち)さん(72)をあてる人事を閣議で決定した。4月1日付で発令する。宮田長官は任期満了で、3月31日付で退職する。

 都倉さんは大学在学中に作曲家としてデビュー。作詞家の故・阿久悠さんと組んだ「どうにもとまらない」「ペッパー警部」「UFO」「サウスポー」「五番街のマリーへ」をはじめ、「あずさ2号」「ひと夏の経験」など数々のヒット曲を生み出した。

 2010~16年にJASRAC会長を務めるなど、音楽創作の環境整備にも貢献した。18年、文化功労者に選ばれた。

 萩生田光一文部科学相は5日の定例会見で、国を代表する作曲家としての知識や経験があることに加え、「日本音楽著作権協会等における高い組織マネジメント能力、豊富な国際経験等を有していることから次期文化庁長官に最適任であると判断した」と述べた。

 都倉さんに期待する点として、「作曲家という出身。音楽や舞台の関係者との様々な気脈を通じたものもあるので、現場の声をしっかりくみ上げ、コロナが収束した後にどうやって文化を再起動させていくかにも力を尽くして頂きたい」などと述べた。また、「個人的にお願いした」こととして、「積極的に攻めに転じ、稼ぐ文化というものも考えて頂きたいと申し上げた」と述べた。

 一方、都倉さんがJASRACの前会長で、現在も特別顧問であることについては、利益相反はあるとは考えていないとし、「権利者の立場も知っているということを大いに活用して頂き、ユーザーや権利者の思い、全ての皆さんに目配りができる長官になって頂けるんじゃないかなと思っている」と述べた。(丸山ひかり)