海自29年ぶり音響測定艦新造  「耳」増やし中国警戒

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伊藤嘉孝
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 海上自衛隊の音響測定艦「あき」が4日に就役し、呉基地広島県呉市)に配備された。他国の潜水艦が発する音の収集を担う。同種艦の新造は29年ぶり。既存の2隻体制から3隻体制にして「耳を増やす」(関係者)ことで、軍拡を進める中国への警戒能力を高める狙いがある。

 4日には岡山県玉野市の造船所で就役の式典があった。「あき」は全長67メートル、基準排水量2900トンで、建造費は226億円。約40人が乗務し、「サータス」というソナー機器を用いて、他国の潜水艦から発せられるスクリューや発電機などの音を収集することが任務となる。

 海に潜っている際は目視が利かない潜水艦だが、型ごとに、発する音に特徴がある。自衛隊はそれを収集、分析してデータベース化し、日本周辺海域の警戒監視の際、対象の潜水艦を識別するのに生かしているとされる。こうした音の情報は「音紋」と呼ばれ、犯罪捜査で活用される「指紋」にたとえられることもある。

 既存の同種艦2隻は、「ひびき」が1991年、「はりま」が92年に配備された。冷戦時代旧ソ連の潜水艦を念頭に計画されたもので、以降、2隻体制が続いていたが、近年の中国の急速な軍拡を受け、約30年ぶりに今回増強した。

 海自トップの山村浩・海上幕…

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