オープンな空間 光に包まれて 「隔離の島」の歴史越え

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文・田部愛、写真・小杉豊和
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建物がツタで覆われる長島愛生園の歴史館=岡山県瀬戸内市、小杉豊和撮影
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 アーチ形の玄関を覆うツタが90年の歴史を物語る。瀬戸内海の島にあるハンセン病療養所に、園内外の人が集う空間が生まれた。

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静かな時間が流れる空間。きらめく海の向こうに小豆島のシルエットが浮かぶ=岡山県瀬戸内市

 「光の特等席」がそこにはあった。海に面した窓際のテーブル席。岡山市の会社員男性(40)は「来たらここに座りたいんです」と話した。日の光でぬくもった木の椅子に腰掛けてみた。カキいかだが浮かぶ海に、小刻みに揺れる波が光の粒を運んでいた。

 カフェ「さざなみハウス」は、岡山県瀬戸内市ハンセン病の回復者が暮らす「長島愛生園」にある。瀬戸内海に浮かぶ長島に1930年に国内初の国立療養所として開園し、島は88年に橋が架かるまで「隔離の島」と呼ばれていた。

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さざなみハウスの近くにある長島愛生園の歴史館。歴史的な建造物としてハンセン病問題を学ぶための拠点になっている=2021年2月10日、岡山県瀬戸内市、小杉豊和撮影

 カフェの場所は、96年まで続いた国の隔離政策や園の成り立ちを伝える歴史館のそば。施設の一角にあった事務所が移転し、「面会に来た人の休憩場所を」という入所者らの声を受け、2019年夏にオープンした。

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長島愛生園の収容所(回春寮)の内部=2021年2月10日、岡山県瀬戸内市、小杉豊和撮影

 店長の鑓屋(やりや)翔子さ…

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