[PR]

 ニュージーランド北東部で5日朝に起きたマグニチュード(M)8・1の地震は、太平洋プレートが陸側に沈み込む境界で起きたプレート境界型とみられる。付近では約6時間前と約2時間前にもM7級の地震が相次いで発生しており、1回目はメカニズムが異なるとみられている。

 米地質調査所(USGS)によると、1回目のM7・3は4日午後10時27分、2回目のM7・4は5日午前2時41分、3回目のM8・1が5日午前4時28分に発生した(いずれも日本時間)。2回目と3回目の震源は近く、1回目は南側に1千キロほど離れている。一帯では東から西に太平洋プレートがオーストラリアプレートに沈み込んでおり、東北沖の日本海溝や南海トラフと同じプレート境界の構造になっている。

 京都大防災研究所の伊藤喜宏准教授によると、1回目は、ずれ方などから、先月福島沖で発生したようなプレート内部での地震とみられる。2回目と3回目は東日本大震災と同じプレート境界型とみられ、特に3回目は震源の深さが約20キロと浅く規模も大きかったため、津波を発生させやすかったという。

 伊藤さんは「データを見ているわけではないので検証が必要だが、1回目の地震によって、プレート境界で断層がゆっくりずれ動く『スロー地震』が起きたと考えると、三つの地震は関連があるかもしれない」と話す。名古屋大地震火山研究センターの山岡耕春教授は「近いところで起きていることから、2回目が3回目の引き金になった可能性はある」と言う。(藤波優)