将棋の棋士が難関の公認会計士試験に合格 船江恒平六段
佐藤圭司
将棋の現役プロ棋士が、難関の公認会計士試験に合格した。日本将棋連盟関西本部(大阪市)所属で、兵庫県加古川市在住の船江恒平六段(33)。将棋の公式戦の対局を重ねながら、専門学校に通い、試験勉強に取り組んだ1年8カ月の努力が実った。連盟常務理事の井上慶太九段(57)は「将棋棋士の公認会計士試験合格は聞いたことがない」と驚く。
船江六段は井上九段門下で、関西の人気棋士の1人。兵庫県立加古川東高校を卒業後、大学には進まず、将棋修業に打ち込み、2010年10月にプロ棋士になった。
公認会計士の受験を考え始めたのは18年秋ごろ。「将棋以外のことを勉強してみたかった」という。19年3月、第77期名人戦・C級1組順位戦の最終戦を終えた翌朝から専門学校へ通い始めた。当初は1週間のうち5~6日、授業を受けた。「最初の日は対局の後、寝ないまま授業を受けたのをよく覚えています。最初の3カ月がつらかった」
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