自宅で「浪曲名人会」 幸枝若の「河内十人斬り」も配信

篠塚健一

拡大する写真・図版「河内十人斬り」の京山幸枝若=2021年2月27日、大阪市中央区の国立文楽劇場

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 関西浪曲界の年に一度の大舞台が自宅で見られる。「浪曲名人会」の初のオンライン配信が6日、始まった。

 見ものは、今年度の文化庁芸術祭大賞に輝いた京山幸枝若(きょうやまこうしわか)の「河内十人斬り」。明治時代の事件を題材にした演目で、妻に裏切られた男が斬り込みを決意するいきさつを円熟の節と啖呵(たんか)で描く。ケレン味のある自在な芸。浪曲の楽しさと奥深さが感じ取れる。

 ほかには、落語「たらちね」をもとにする「東男(あずまおとこ)に京女」(天中軒月子)、歌舞伎役者に利用された女の悲劇「藤十郎の恋」(春野恵子)、大人物の朗らかさがにじむ「秀吉の報恩」(松浦四郎若)、事故で息子を失った母の物語「日本の母」(真山一郎)、苦しむ農民のために立ち上がる名主と家族の別れを描く「佐倉義民伝」(天中軒雲月)。

 浪曲名人会は例年、国立文楽劇場大阪市)で開かれているが、昨年はコロナで中止に。今年は感染対策をした上で2月に開催された。今回は、その動画の初の有料配信となる。昨年予定された月子の襲名披露口上はないが、襲名を祝う出演者の言葉が温かい。

 2500円。販売は3月19日まで(視聴は20日まで)。配信サービス「イープラス・ストリーミングプラス」(https://eplus.jp/sf/streamingplus別ウインドウで開きます)。(篠塚健一)

拡大する写真・図版「河内十人斬り」の京山幸枝若=2021年2月27日、大阪市中央区の国立文楽劇場