濱口竜介監督の「偶然と想像」が銀熊賞 ベルリン映画祭

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 第71回ベルリン国際映画祭は5日、コンペティション部門で最高賞に次ぐ審査員大賞(銀熊賞)に濱口竜介監督(42)の「偶然と想像」を選んだ。

 約40分の3話からなるオムニバス作品。脚本も濱口監督が手がけた。古川琴音さん、渋川清彦さん、占部房子さんらが出演し、予期せぬ三角関係や誘惑の罠(わな)、誤解から生まれる出会いの物語をつづる。日本での公開は未定という。全7話のシリーズを予定していて、濱口監督は「短編という形式や、偶然というテーマの面白さを再発見しました。このシリーズを自分の40代通じての仕事としたい」としている。

 濱口監督は1978年、神奈川県生まれ。東京芸大大学院修了作品「PASSION」(2008年)が国内外の映画祭に出品されて注目を集めた。演技経験のない4人が主演した5時間17分の「ハッピーアワー」(15年)はロカルノ国際映画祭で最優秀女優賞を獲得。初の商業映画「寝ても覚めても」(18年)はカンヌ国際映画祭のコンペ部門に選ばれた。昨年のベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した黒沢清監督の「スパイの妻」では共同で脚本を担当した。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今年のベルリン映画祭は3月1~5日に業界関係者向けにオンラインで作品を公開し、審査員が受賞作を決めた。6月にベルリンで授賞式と一般観客向けの上映イベントを開く。

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 他の受賞結果は次の通り。審査員賞=「ミスターバフマンと彼のクラス」(マリア・スペス監督)▽監督賞=デーネシュ・ナギー「ナチュラル・ライト」▽主演俳優賞=マレン・エッゲルト「アイム・ユア・マン」▽助演俳優賞=リラ・キズリンガー「フォレスト アイ・シー・ユー・エブリウェア」▽脚本賞=ホン・サンス「イントロダクション」▽芸術貢献賞・編集=イブラン・アスアッド「ア・コップ・ムービー」