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 高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種をめぐり、調整を担う河野太郎行政改革相は5日、ワクチン1瓶から6回接種できる特殊な注射器の調達が4月12日の接種開始に間に合わない、と発表した。当面は1回分を廃棄することになる。医療従事者向けも同様の理由で、少なくとも3月中は廃棄が出るという。

 国内で現在使用する米ファイザー製のワクチンは1瓶に6回分入っているが、医療現場で一般的に使われている注射器では5回しか接種できない。獲得競争が激しいワクチンを無駄にしないため、特殊な注射器の確保が課題となっていた。

 河野氏は、高齢者向けでは少なくとも4月19日の週の配送分までは1瓶5回と説明。全体の接種日程は元々、1瓶5回が前提で影響はないとした。混乱を避けるため、特殊な注射器が一定量確保できた段階で切り替え時期を考えるという。

 また、当初想定の約370万人から増えると見込まれた医療従事者の対象人数は「約480万人」と明らかにした。5月前半までに自治体への2回接種分の配送を終えるとした。

 第4便として8日に、1瓶6回換算で約50万人分のワクチンが欧州連合(EU)の域内から国内に届くことや、自治体向けのワクチン接種の予算を約532億円上積みし、計3400億円超にすることも発表した。(坂本純也)