あのゲームから着想 消毒液台、生産追いつかない人気に

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石川和彦
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 衛生用品卸や医療雑貨の開発製造を手がける社員約20人の「ニシウラ」(鳥取市河原町)は、新型コロナウイルス感染防止策としても有効な手指の消毒を促すアニマル型消毒液台「ニシウラとゆかいな仲間たち」を開発し、販売している。パンダやライオン、カニなど8種類。鳥取県に17台寄贈したほか、発売は昨年12月だが、2月末までに50~60台を受注。職人が手作りし、塗装が乾きにくい時期でもあり、生産が追いついていないという。

 社長の西浦伸忠さん(47)が昨秋、鳥取市鳥取県立中央病院を訪れた際、新型コロナ感染防止対策の担当者(看護師)から「これから寒くなる。消毒を徹底するアイデアはありませんか」と言われたのがきっかけ。ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」に「大人も子どももはまっている」(西浦さん)ことから、消毒液の容器を置く台を動物の形にすることを思いついたという。

 デザイン関係の仕事を依頼しているデザイナー(鳥取県倉吉市)にイメージを伝え、動物1種類あたり5、6枚の台の絵を描いてもらった。女性社員による投票で一つに決め、色合いや細部の形状について注文を出した。製造はほかの自社製品の製造を委託している大阪府茨木市の業者に頼んでいる。ウレタン製で軟らかく軽いのも特長だ。

 「勇気がいりました。こんなもの作って売れるんかなと思いました」と西浦さん。ツイッターなどのSNSで情報発信し、新聞やテレビで取り上げてもらったことから、売れるようになったという。

 病院と介護施設が主な取引先だったが、今回開発した商品の納入先はショッピングモールや空港、幼稚園・保育園など。公的機関から「イベントで貸してほしい」との引き合いもある。

 「新しいチャンネル(取引ルート)が増えている」と喜ぶ。さらに「何をしている会社か知ってもらえ、会社の知名度が上がった。信用度も高まり、プラス効果ばかり」。

 当初、1台7万2千円(税別)で販売していたが、5万4千円(同)に値下げした。より多くの人たちに利用してもらおうという思いからだ。「赤字にならなければいい」(石川和彦)

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