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 人が運転する先頭車のトラックを、2台の無人トラックが追走する。そんな隊列走行実験に成功したと経済産業省や国土交通省が5日発表した。成長戦略の一環で2016年から取り組んでおり、運転者不足の解消や燃費の改善を見込む。

 静岡県内の新東名高速道路で2月に実験があった。時速80キロで約9メートルの車間を保ち、約15キロの距離を走ったという。レーザー光で周囲を確認するセンサー「ライダー」などを搭載。アクセルやブレーキ操作も後続の車へ即座に伝わり、先頭車のコースから50センチ以上ずれることがなかった。

 車間を狭めることで風の抵抗が減り、3%の燃費改善を見込む。隊列間への他の車の割り込みを防ぐねらいもある。割り込みがあると、後続車は路肩に自動停車するなどの課題も残る。

 まず今年中には、システムが運転を補助して後続ドライバーの負担軽減をねらう有人の隊列走行の実用化をめざす。さらに課題解決のため、経産省は「(高速道路上で完全自動運転できる)レベル4のトラック実現に向けたプロジェクトを検討中」(植木健司ITS・自動走行推進室長)という。(神沢和敬)