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 約13億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(84)が5日、訪問先のイラク・バグダッドに到着した。歴代ローマ教皇がイラクを訪問するのは初めて。

 ローマ教皇庁(バチカン)によると、教皇はバグダッドの大統領宮殿で開かれた歓迎式典で「戦いを止め、暴力や過激派思想を終わらせよう」と演説、対話による和解と中東地域の平和の実現を訴えた。6日には、中部ナジャフを訪れイラクでのイスラム教シーア派の最高権威、シスターニ師(90)と私的に面会した。ローマ教皇庁によると、教皇は45分間の面会の中で、宗教コミュニティー間の友好と協力の重要性について強調。シスターニ師に対し、「近年起きた暴力や大きな困難に直面し、最も弱く迫害された人々を守るため、声を上げてきた」と感謝の言葉を述べた。

 イラクではシーア派住民が多数を占めており、同師との対話を通じてイスラム世界との友好関係を深める狙いがあるとみられる。教皇は4日間の日程で、北部のクルド人自治区や、過激派組織「イスラム国」(IS)がかつて支配した地域などを歴訪する予定。(ローマ=河原田慎一)