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 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は5日、全国人民代表大会(全人代)の内モンゴル自治区代表団が開いた会議で「国家共通言語の普及を推し進めよ」と述べ、固有の言語を持つ少数民族への標準中国語教育を徹底し中華民族としての意識を強化するよう求めた。

 国営新華社が伝えた。習氏は多数の少数民族出身の代表らも出席した会議で「漢族と少数民族は切り離せず、少数民族と漢族は切り離せない」と語り、各民族に「中華民族としての意識を掘り下げねばならない」と要求。「誤った思想や見方には旗幟(きし)鮮明に反対せよ」とも求めた。

 同自治区は昨年、モンゴル語による小中学校の一部授業を標準中国語や漢族生徒の使う教科書に切り替え、保護者らの抗議運動に発展した。習氏は会議で「国家が統一的に編集した教材の使用を全面的に進めよ」と、自治区の方針を後押しした。

 習指導部は近年、少数民族への標準中国語教育を強化している。中国には少数民族に対し固有の言語を使った教育を義務づける法令もあるが、全人代常務委員会の法制工作委は今年1月、標準中国語の普及を求める中国憲法に「一致しない」との見解を示し、各地方政府に改正を求めた。(北京=高田正幸)