「紀州のドカベン」成長中 市和歌山・松川が満塁弾

大坂尚子
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 市和歌山は小園健太だけじゃない――。そう示すかのような一発だった。高校野球の練習試合が6日に解禁され、第93回選抜大会に出場する市和歌山の主軸、松川虎生(こう)(2年)が、昨秋和歌山県4位の向陽を相手に、満塁弾を含む5打点と活躍した。

 3番捕手で先発出場し、四回1死満塁で訪れた第3打席。カウント1―1から、内角高めの直球を振り抜いた。打球は弾丸ライナーで、左翼フェンスを軽々と越えた。「内角にくると思っていたので、反応できた」。高校通算32本目のアーチは手応え十分だった。

 身長178センチ、体重101キロの体格から、「紀州のドカベン」と呼ばれる。その名に負けず、昨秋はプロも注目する最速152キロ右腕・小園を好リードし、打っても4番としてチームトップの打率4割7分4厘、11打点。近畿大会4強入りに貢献し、2年ぶりの選抜大会出場を決めた。

 ただ、松川は満足していなかった。「秋は1球で捉えることができなかった」と、冬に打撃の確実性向上を意識して練習。この日は第1打席の初球を適時二塁打にするなど、着実に成長している。

 チームは20安打を放ち、18―0で白星発進した。松川は「チームとしては優勝、個人では本塁打3本は打ちたい」と意気込む。まずは22日の県岐阜商との1回戦。第37回大会(1965年)の準優勝を超える成績を狙う。(大坂尚子)