3年前に育休、いま管理職 源石アナが得た「気づき」

小原智恵
[PR]

 東海ラジオ(本社・名古屋市)で、平日午後の帯番組のパーソナリティーを務める源石和輝(げんいしかずてる)アナウンサー(49)は、次男(3)が生まれる時に約1カ月の育児休暇を取った。管理職となった今も、育休で得た「気づき」を発信し続け、後進にも続いてほしいと願っている。

 1カ月の育休を取ったのは2018年2月。きっかけとなったのは、その8年前の長男の誕生だ。当時は朝の番組を担当しており、仕事と並行して、おむつを替えたり、お風呂に入れたりしたが、「面倒を見た気になっていたが、疲れて寝てしまったことも多く、向き合えていなかった」と振り返る。

 育休時は平日昼の番組担当だったが、1カ月間、日替わりで20人に「代打」をお願いした。会社も休暇取得には好意的だったが、「20世紀から社会人をやっている人間なので『周りにしわ寄せがいくのは悪いな』との思いがあった」。

 ところが、「代打」が楽しそうに放送しているのを家で聴き、「悪いなと思うのは大事だけど、休む前に考える必要は無い」と気づいた。

 復帰後、経験を特別番組にした「イクメンと呼ばないで」を19年3月に放送。番組タイトルに込めたのは「育児をする男性を特別視する『イクメン』」への違和感だ。当時代打を務めた人たちや街の人から自身の妻まで、様々な意見を紹介した。「リスナーの会社でも育休を取りやすくなったり、番組を聴いている専業主婦の方に『世の中とつながっている』という感覚をもったりしていただければ」と語る。

 今も担当する番組で、育休や家族との時間について発信する。管理職として部下の勤務を管理する立場にもなった。「最近、子どもができた後輩の男性アナウンサーがいるので続いてほしいなと思う。そう思えるのも収穫です」(小原智恵)

Think Gender

Think Gender

男女格差が153カ国中121位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ]