拡大する幽霊になった刑事を熱演する珠城りょう=滝沢美穂子撮影
宝塚歌劇団の月組トップスター珠城(たまき)りょうがスーツ姿の幽霊に――。「幽霊刑事(デカ)~サヨナラする、その前に~」(脚本・演出は石田昌也)が3月7日、宝塚バウホール(兵庫県宝塚市)で始まった。
有栖川有栖のミステリー小説をミュージカル化した。ある日、主人公で刑事の神崎達也(珠城)は突然上司に射殺されて幽霊になってしまう。犯人を殴ってやりたいが、手が体をすり抜けてしまい殴れない。親きょうだいに話しかけても気づいてもらえない。幽霊だから。
結婚まぢかだった恋人(天紫珠李(あましじゅり))とも言葉を交わせない。代わりに何度も後ろから抱きしめる。すっぽり包み込む珠城の大きな腕にほれぼれ。
拡大する婚約者だった須磨子(天紫珠李、右)に別れを告げる神崎(珠城)=滝沢美穂子撮影
中盤では、ショパンの「別れの曲」にのせて2人で踊る。届くことのない熱いまなざしが甘く切なかった。
唯一の頼みの綱は、鳳月杏(ほ…
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