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(7日、プロ野球オープン戦 広島2―0ヤクルト) 19歳はまるで敗戦投手のような顔つきだった。ヤクルトの2年目、奥川恭伸がオープン戦に初登板した。先発し、2回を2安打無失点にまとめたが、「ひどい内容。全然だめ」。自らの27球をばっさりと切った。

 昨年11月、チーム最終戦でプロ初登板した時の相手が広島だった。三回途中5失点でノックアウトされた。「去年打たれたので何とかしっかり投げられたら」。ほろ苦いデビュー戦の記憶が硬さにつながったのか、この日は球が上ずり、ボールが先行する、らしくない投球だった。「フォームのバランスが悪く、コントロールもできていなかった」

 石川・星稜高時代、世代屈指の投手と評され、ドラフトでは3球団が競合した。納得とはほど遠いオープン戦初登板にはなったが、右ひじの炎症で大きく出遅れ、6月まで実戦のマウンドに立てなかった昨季に比べれば、調整の段階は進んでいる。

 「オープン戦で投げられたのはいいこと。(本人は)満足してないだろうが次を見たい」と高津臣吾監督。奥川は「しっかり修正して、実戦を重ねる中で納得のいく形をつくっていきたい」。開幕ローテーションの座をつかめるか。(辻健治)