[PR]

 クーデターで権力を握った国軍に対する抗議活動が続くミャンマーで、デモに参加していた19歳の女性が頭を撃たれて命を落とした。国軍側は女性の墓を掘り起こして遺体を調べたうえ、治安部隊の発砲が原因ではないと7日付の国営紙で発表。女性が国軍の弾圧による犠牲の象徴的な存在となりつつあるため、関与の否定に走ったとみられるが、検視結果を疑う市民らは「隠蔽(いんぺい)だ」とさらに反発を強めている。

 亡くなった女性、チェーシンさんはミャンマー第2の都市マンダレーで今月3日、抗議デモに参加中に撃たれた。この日は2月1日のクーデター後、1日としては最多の38人の犠牲者が出た日だった。

 「全てうまくいく」と英語で書かれたTシャツを着たチェーシンさんが、抗議をしている様子がSNSなどで拡散。葬儀は今月4日に営まれ、大勢の市民が参列した。

 チェーシンさんは家族が経営する美容室を手伝いながら、趣味のダンスを続けていたという。昨年11月の総選挙で初めて投票した際には、二重投票を防ぐためのインクがついた小指を誇らしげに見せる写真もSNSに掲載していた。

 クーデターが起きるまでは、ダンスの腕前を披露する動画と、着飾ってポーズをとった写真の投稿が多かった。だが、クーデター後は抵抗を示す3本指を掲げた写真や、アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)の旗を掲げてデモに参加する写真が増え、生活が抗議デモ一色になっていった様子がうかがえる。

 亡くなる直前には自身のフェイスブックに血液型を投稿。もしもの時には、「体のあらゆる部分を寄付する」とつづっていた。

 現地報道によれば、若者たちはチェーシンさんに倣うように、自分の腕に緊急の連絡先や血液型を書いてデモに参加するようになっているという。

その場で遺体を調査か、広がる反発

 国軍は墓を掘り起こして遺体を…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら