第8回管理社会へのむかつき 竹宮惠子が語るナウシカの反抗

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太田啓之

拡大する写真・図版コロナ下で読み解く 風の谷のナウシカ

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 コロナ禍の今こそ、宮崎駿監督の傑作漫画『風の谷のナウシカ』について語り尽くそうというこの企画。今回は少女漫画界の巨匠・竹宮惠子さんの登場です。竹宮さんの代表作『地球(テラ)へ…』と『ナウシカ』には、テーマや物語の展開などに、実は多くの共通性があります。一方、『ナウシカ』と『鬼滅の刃』は漫画表現として両極端の関係にある、とも。漫画家であると同時に、大学教授として漫画を研究してきた竹宮さんならではの、目からうろこが落ちる『ナウシカ』の読み解きをお楽しみください。

拡大する写真・図版竹宮惠子さん

【連載】コロナ下で読み解く 風の谷のナウシカ(全8回)

 宮崎駿監督の傑作漫画「風の谷のナウシカ」は、マスクをしないと生きられない世界が舞台です。コロナ禍のいま、ナウシカから生きる知恵を引き出せないかと、6人の論者にインタビューしました。スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー、民俗学者の赤坂憲雄さん、生物学者の福岡伸一さん、社会学者の大澤真幸さん、映像研究家の叶精二さん、漫画家の竹宮惠子さんの6人が、それぞれの「ナウシカ論」を語り尽くします。

(この記事は漫画『ナウシカ』『地球へ…』の内容に触れています)

ナウシカへの驚き「これは漫画と言えるのか」

 ――竹宮さんは漫画『ナウシカ』の連載が始まった1982年、少女漫画雑誌の「今年一番おもしろかったマンガは?」というアンケートに『ナウシカ』を挙げていらっしゃいますね。当時、作品のどこに魅力を感じられたのでしょうか。

 「連載の初回を読んだ時に、『これはなにかちがう世界が始まるんだ』という直感がありました。『動き』への思い入れ、止まっている漫画の絵を通じて『動き』を読む人に伝えたい、という情熱がすごかった」

 「漫画というのは基本的には…

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