自由奪われた香港、民主化も幕引きへ 中国が選挙改変案

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広州=奥寺淳、ロンドン=下司佳代子 聞き手・奥寺淳
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 香港の民主化への歩みを終わらせる選挙制度改変案が、5日に開幕した全国人民代表大会(全人代)で示された。実現すれば、「愛国者」のみが政治に参加でき、民主派が徹底的に排除される仕組みになる見通し。昨年の香港国家安全維持法国安法)の施行で「自由」を奪われた香港は、市民が望む「民主」も失おうとしている。

 「この選挙制度で、民主派が選挙に参加する空間が大きく狭まってしまう」

 民主党の羅健熙主席は朝日新聞の取材に、静かに語った。ただ、この日は民主党として、抗議する活動は予定していないという。

 香港ではこれまで民主に逆行する動きがあれば、民主派政党が記者会見を開いて抗議の声を上げてきた。しかし、2月末に民主党の有力元議員ら47人が国安法違反の罪で一斉に起訴され、民主活動を続けてきた主要メンバーの多くは収監されている。保釈申請のため民主派政党を脱退する元議員も相次ぐ。すでに、当局の弾圧を恐れて声を上げる民主派メンバーが少なくなっているのが現状だ。

 それに追い打ちをかけるよう…

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