家に届く生ビール、サーバーもどうぞ 拡大するサブスク

若井琢水
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 ビール大手が家庭向けの生ビールサーバーに力を入れている。サーバーを貸し出し、定期的に生ビールを宅配するサブスクリプション定額制)が主流だ。新型コロナウイルス禍で高まった「家飲み需要」のさらなる取りこみをねらう。

 キリンビールは8日、生ビールを定期的に顧客宅に届ける「ホームタップ」を本格的に始めると発表した。専用サーバーを無料で貸し出し、1リットル入りの容器で月2回届ける。クラフトビールなど4種類ほどを毎月用意し、選んでもらう。月額で税込み8250円から。サーバーには保冷機能があり、ビール容器をセットすると開栓から48時間保管できる。

 2017年に一部でサービスを始めた。サーバーの生産体制が整ったことから規模を広げる。今年2月末で3万人の登録者を、年末までに10万人にする目標を掲げた。8日に都内で会見した布施孝之社長は「ビール市場は徐々に縮小しているが、コロナ禍などで環境が変化している。新たな挑戦で、市場全体をもっと魅力的にする」と話した。

 アサヒビールも5月、家庭向けサーバーの提供を始める。持ち運びできる専用サーバーを貸し出し、主力の「スーパードライ」を2リットル容器で定期配送する。自宅に限らず、バーベキューなどをする野外でも楽しめるのが特徴だ。零下に冷やす「エクストラコールド機能」もある。詳細は4月に発表する予定だ。

 一方、サントリービールは缶ビールに外側から添えて注ぐと、細かい泡ができる「神泡サーバー」を売り出す。約11センチの小型「サーバー」が高速で振動して細かい泡をつくる。洗浄などの手間はかからないという。従来はキャンペーンの景品だったが、家飲み需要に対応する。税込み980円で、4月下旬から自社サイトなどで販売する予定だ。(若井琢水)