東松島の追悼式へ思い込め千羽鶴 東桜学館高の生徒たち

上月英興
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 宮城県東松島市で11日に開かれる東日本大震災の追悼式に向けて、友好都市山形県東根市にある東桜学館高の生徒たちが千羽鶴を作った。東松島市の松林の再生を手伝おうと、小学生の頃には野蒜(のびる)地区などで松苗を植えた経験もある生徒たち。「亡くなられた方のご冥福をお祈りし、更なる復興への思いを形にしたい」と急ピッチで動いた。

 作ったのは、昨年3月に設立された東根市の高校生ボランティアサークル「3peace(スリーピース)」。東桜学館高2年生17人が入る。昨年7月豪雨で河北町の復旧を手伝ったり、コロナ下の医療従事者を励ますメッセージを送ったりしてきた。

 今月に入り、市社会福祉協議会に相談。コロナ禍で追悼式への参加は難しく、代わりに千羽鶴を折ることに。校内のボランティア委員会や生徒会にかけ合って55人ほどの協力を得た。折り紙の手配が間に合わず、コピー用紙を多く使ったが、折り鶴の羽に「コロナが収まったら伺います」「絆」などメッセージを手書きし、思いを添えた。

 7日午後には、市内のさくらんぼタントクルセンターに8人が集まり、集まった折り鶴に糸を通して25羽ずつひとつなぎにした。代表の深瀬萌心(もゆみ)さん(17)がしたためた手紙と合わせて東松島市へ送られる。

 深瀬さんは東根市の緑の少年団事業で5年ほど前に松苗を植えに東松島市を訪ねた。整地された被災地の風景を覚えている。「皆さんの心の傷が癒えてほしいという思いを込めました。少しでも助けになりたくて」

 東松島市では震災で1110人が亡くなり、23人が行方不明となっている。(上月英興)