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 馬乗りになり、女性に包丁を突きつける男に蹴りかかる――。こんな勇敢な行動で、殺人未遂事件の容疑者の逮捕に貢献したとして、千葉市若葉区の介護ヘルパーの山口詔子さん(63)に県公安委員会から感謝状が贈られた。

 事件があったのは昨年12月4日夕方。千葉東署によると、千葉市若葉区千城台東のアパート敷地内で、近くに住む無職の男(76)が知人女性の胸などを包丁で刺して殺害しようとしたとして、現行犯逮捕された。

 山口さんは、郵便局に徒歩で行く途中で事件に遭遇。男が馬乗りで女性に包丁を突きつけていた。女性の手の辺りに血が流れているのも見え、見過ごせず、「やめろー!」と叫び、男の脇腹に蹴りかかった。

 その後すぐに、近くを通りかかった男性も助けに入り、男と女性を引き離すことに成功。数分後、110番通報を受け、駆けつけた警察官が男を現行犯逮捕した。女性は胸など3カ所を刺され病院に搬送されたが、命に別条はなく、すでに退院しているという。

 中村弘・前署長は「刑事たちも『すごい勇気だ』と驚くくらい勇敢な行動で被害者の命を救ってくれた」と感謝した。山口さんは「一瞬ちゅうちょしたが、助けないといけないと思った。男が逮捕されるまで手が震えていた」と当時の緊迫した状況を振り返っていた。(寺沢知海)