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 理化学研究所と富士通が開発したスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」が9日に完成し、企業や研究機関向けに共用が始まった。富岳は本格稼働に先立ち、新型コロナウイルス対策に限って試験的な利用が始められている。これまで、ウイルスの性質を突き止めるための研究などに使われ、成果を出しつつある。

 理研のチームは2月、新型コロナウイルスの表面にあり、ヒトの細胞に入り込むときに重要な「スパイクたんぱく質」について詳細に解析した結果を科学誌に発表した。「糖鎖」が重要な役割を果たしていることがわかり、治療薬づくりに役立つ可能性がある。(https://doi.org/10.1016/j.bpj.2021.01.012別ウインドウで開きます

 チームが目をつけたのはスパイクたんぱく質のうち、特に感染する細胞に接する部分の構造だ。この部分は二つの形を行き来しているが、細胞とくっつくときには、その片方の形がより安定する。詳しく見ると、たんぱく質についている糖鎖が補強材のようになって、この形を支えていることがわかった。

 理研開拓研究本部の森貴治専任研究員は「細胞に結合する形への変化を阻害するなど、糖鎖をターゲットにした薬を設計する戦略が考えられる」と話す。

 この研究では、コンピューター…

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