宝塚、かぐわしき楽屋のロマン 劇団OGが香り商品化

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聞き手・山本晃一
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宝塚歌劇団 徳永公子さん

 宝塚歌劇団兵庫県宝塚市)の出身で、宝塚大劇場前でジュエリーや手作り雑貨の店を手がけています。楽屋の香りを再現した商品で、ファンの方々に劇団の雰囲気を楽しんでいただいています。

1977年生まれ。宝塚歌劇団に入り、娘役・葦笛るかとして舞台に。阪神・淡路大震災の復興事業でできた大劇場前のビルで「Fairy」を営む。

 この品は、私を宝塚歌劇に導いてくれた伯母と母の存在が深く関わっています。伯母は「宝塚歌劇の殿堂」にも選ばれた大路三千緒で、母も千代薫の芸名の娘役でした。1960年代の宝塚歌劇ではOGも楽屋に出入りできました。幼い私も母に連れられて入っていました。楽屋に入ると、いっぱいにふわり広がる、何とも表現できない香り。それが鮮明に記憶に残りました。

 入団すると、幼い時から何年もたっているのに、記憶の中にあるのと同じあの香りがしました。おしろいなどの化粧品や劇団員の香水、びん付け油、せっけん、花などが混ざった複雑な香りです。その中で夢のような舞台生活を送ることができました。

 退団後、宝塚以外の劇場の楽屋には、あの香りがないことに気付きました。ずっとそれが気になっていましたが、ある時、輸入雑貨店の店先で、よく似た懐かしい香りがする米国製タンスシートに出会いました。その香りを土台に数年間試行錯誤し、2種類の楽屋の香りができました。

 多くの劇団OGに助言を頂き…

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