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若者は外出を自粛していないのか ビッグデータの答えは

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阿部彰芳
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 「東京」「若者」は、新型コロナウイルスの感染者が多い。では、外出自粛の要請に応じていないのか。ビッグデータで「自粛率」を分析する国立情報学研究所の水野貴之准教授(計算社会科学)に聞いた。

 ――「自粛率」とはどのようなものですか。

 繁華街や主要駅周辺の人出が「人流」のデータによく用いられますが、これではどこから来た人なのかはわかりません。

 自粛率は、平常時と比べ、どのぐらいの人が家の近所にとどまっているのかを測る指数です。

 8千万台近い携帯電話の情報から地域の人口を推計するNTTドコモの「モバイル空間統計」のデータを使って計算しています(http://rso.nii.ac.jp/~mizuno/別ウインドウで開きます)。

 ――緊急事態宣言が続いている首都圏の4都県では新規感染者数が下げ止まっています。自粛率はどうですか。

 東京の自粛率は、年末まで20%ほどでしたが、1月1日に60%ほどに跳ね上がりました。

 緊急事態宣言が出てしばらくは横ばいでしたが、2月以降は右肩下がりです。ただ、年末より高い状態はまだ維持しています。

 ――緊急事態宣言の効果はみられましたか。

 こちらで測っている自粛率は、午前9時から午後6時のものです。

 今回は飲食店に夜間の営業自粛が要請されたので、夜間も調べれば自粛率は跳ね上がっていると思います。

 ただ、昼間で見ると、前回の宣言のような反応は見られません。

 東京都は「出勤者数の7割削減」を呼びかけていますが、達成されているとは言えません。

 今の自粛率は「第2波」のピークを過ぎた昨年の秋口ぐらいの水準です。昨秋はそこから自粛率がさらに下がって、感染がぶり返しました。今回もそうならないかという懸念があります。

 ――昨年1月から自粛率のデータをとっていますが、どのような特徴が見えていますか。

 データを見て思うことは、東京の人は自粛を頑張っているということです。

 第2波の収束後、自粛率が10%を切る地域が多い中で、東京は他よりも高い20%を維持してきました。やはり、他の地域よりもテレワークが定着している点が違います。

 ――ただ、東京の感染者数は…

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