女人禁制から男女同数に向かう五輪 東京の取り組みは

伊木緑
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いちからわかる

 Q 今年夏の東京オリンピック(五輪)には、女性の選手はどれくらい出場するの?

 A 参加する選手の48・8%が女性で、人数も過去最多だ。2024年パリ五輪では、初めて男女が同数になる予定だ。

 Q 女性は、最初から参加できたの?

 A 古代五輪は女人禁制だった。近代五輪の第1回の1896年アテネ大会にも、女性は出場できなかった。提唱者のクーベルタン男爵が「女子競技は五輪の品位を下げる」と反対したからだという。女性は第2回の1900年パリ大会から参加したけど、種目はテニスとゴルフだけだった。

 Q 日本の選手は?

 A 日本女性が初めて出場したのは、28年のアムステルダム大会だ。人見絹枝(ひとみきぬえ)選手が陸上800メートルで銀メダルをとった。男性は12年のストックホルム大会からだから、16年遅れだ。

 Q 女性が出場する種目は、男性よりも少ないの?

 A 大会を重ねるごとに増えていて、男女同数に近づいているよ。例えば、マラソンは、男性は第1回からだけど、女性は84年ロサンゼルス大会から。柔道は、男性は64年東京五輪から始まったけど、女性は92年バルセロナ大会で正式種目として採用されたよ。

 Q 東京五輪での新たな取り組みは?

 A 開会式の入場行進で、旗手を男女のペアが務めるようにそれぞれの国や地域の選手団に促すよ。それに、柔道の男女混合団体や卓球の混合ダブルスなどの新種目も導入されるよ。

 Q 五輪に向けて日本のスポーツ界も変わるかな。

 A 競技団体の役員や指導者はまだ、圧倒的に男性が多いんだ。東京五輪・パラリンピック組織委員会は前会長の女性蔑視発言の後で、理事の4割を女性にするため、マラソンの高橋尚子さんら女性12人を加えた。スポーツ界を挙げた努力が必要だね。伊木緑

Think Gender

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男女格差が先進7カ国で最下位の日本。生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダーについて、一緒に考えませんか。[記事一覧へ]