第5回世界大会37万人視聴 グランツーリスモが溶かすリアル

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中川仁樹
【動画】eモータースポーツがつなぐリアルとバーチャル=中川仁樹撮影
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 ゲームで技を競うeスポーツは、モータースポーツの世界でも注目を集める。2018年にはF1を統括する国際自動車連盟(FIA)公認の選手権が、ゲーム機プレイステーション4用ソフト「グランツーリスモSPORT」(GTS)を使って始まった。

「最速」が示す車の未来

燃料を大量に使い、排ガスをまき散らす。そんなモータースポーツは過去のもの。いまは高効率エンジンや自動運転の先端技術に挑む場になっています。5回にわたり、レースの現場から未来の車のヒントを紹介します。

 昨年12月の世界大会は、欧州や北米、アジアなど5地域から勝ち抜いた選手がオンラインで対戦。日英仏など7カ国語で配信された模様を計38万人以上が視聴した。2冠に輝いた大学生の宮園拓真(21)は「世界のどこにいても対戦できるし、海外のファンにも楽しんでもらえる」と語る。

 若者の集客に苦心するレース業界にとって、eスポーツの手軽さとグローバルな広がりは、大きな魅力だ。リアルのレースはサーキットなどの設備が必要で、出場するにもレーシングカーの購入などに多額の費用がかかる。観戦も気軽には行けない。eスポーツなら、パソコンやゲーム機とソフトがあれば腕を磨ける。海外勢と練習するのも簡単で、有名選手の操作を何回も再生できる。スマホで観戦できるから、世界中から数十万人のお客を集めることも難しくない。

 コロナ禍でレースが軒並み延期になった昨年は、リアルの現役ドライバーも参加するeスポーツの大会をF1などが開いた。自動車メーカーが、ゲーム内に実際には販売していない夢の車を投入するなど、「未来のユーザー」にPRする場にもなっている。

 しかもGTSや、パソコン用…

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