第3回レッドブルが育てるトップ選手 国内レースに現れた黒船

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中川仁樹
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 国内最速レース「スーパーフォーミュラ」(SF)の全戦が2020年、世界に向けて発信された。F1でホンダと手を組むレッドブルのこの取り組みは、国内モータースポーツ界の大きな話題となった。

「最速」が示す車の未来

燃料を大量に使い、排ガスをまき散らす。そんなモータースポーツは過去のもの。いまは高効率エンジンや自動運転の先端技術に挑む場になっています。5回にわたり、レースの現場から未来の車のヒントを紹介します。

 「F1以外で最速のフォーミュラカーシリーズ」。インターネットの「レッドブルTV」の英語サイトでは、こう紹介されている。2017年にSFに参戦し、いまはレッドブルの提携チーム、アルファタウリ・ホンダでF1を戦うピエール・ガスリーがビデオに登場し、「マシンはF1に近く、とてもいい経験になった」と視聴者を誘う。

 エナジードリンクで知られる飲料メーカー・レッドブルは、F1などのモータースポーツのほか、スノーボードやBMXなど「エクストリーム(極限)」と呼ばれるスポーツをスポンサーや大会開催で積極的に支援し、マーケティングに活用してきた。

 実は、SFにはガスリーのほかにも世界の有力ドライバーが参戦した実績があり、レベルの高さは欧米レース界でも知る人ぞ知る存在。昨年からSFを走るコロンビア人レーサーのタチアナ・カルデロン(28)は「みんなレベルの高さに一目置いている。F1の準備に最適なレースだ」という。

 集客にこそ苦戦しているが、コーナーでの速さはF1をしのぐこともあると言われる。そのポテンシャルの高さがレッドブルに評価されたとみられる。

 国内のモータースポーツは長年、マーケティングが課題と言われてきた。最も人気のある「スーパーGT」をプロモートするGTアソシエイション代表の坂東正明は「日本メーカーはもっと国内レースを販売戦略に活用し、ファンの裾野を広げる努力をするべきだ」と訴える。

 それだけに「黒船」となるレ…

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