伊藤園が半世紀ぶり茶葉製品のCM 巣ごもり需要追い風

志村亮
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 伊藤園は9日、急須で入れて飲む茶葉製品のテレビCMを、約半世紀ぶりに投入すると発表した。コロナ禍で在宅時間が延びたことで、緑茶を茶葉から入れる機会が増えているという。「巣ごもり需要」が追い風になっているかっこうだ。

 5月からテレビCMを流すのは、3月15日に売り出す緑茶の茶葉製品「一番摘みのお~いお茶」(100グラム入り、税抜き希望小売価格1千円~1500円)。機能性表示食品で、成分のカテキンが体脂肪を減らす効果が期待できるという。

 CMには俳優の中谷美紀さんを起用する。伊藤園によると、急須で入れる茶葉が主力商品だった1970年代には、新国劇の俳優だった故・島田正吾さんを起用したCMを流していた。その後、缶やペットボトル入りの緑茶の開発が進んで、CMの対象は変わっていった。

 伊藤園によると、日本茶の茶葉の国内需要は低迷していたが、2020年はパック入り茶葉製品の売り上げが13年ぶりに前年を上回った。急須の売り上げが前年より1割強伸びたデータもあるという。

 伊藤園で茶葉のマーケティングを担当する吉田達也氏はこの日の都内での会見で、急須で入れる習慣を若い世代に広めることを課題に挙げた。茶葉製品について「急須とのセット販売も検討したい」と語った。(志村亮)