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 医療機器大手のテルモは、米ファイザー製のワクチン1瓶から7回接種できる注射器を開発した。3月末から生産を始める。国内で使う通常の注射器では1瓶から5回しか接種できず、6回打てる特殊な注射器も不足している。ワクチンの供給が限られる中、接種回数をどう増やすかが課題となっている。

 一般的な注射器は針の取り外しが可能だが、今回の注射器は針と直接つながっているため、注射器内に残って無駄になる溶液を最小限に抑えられるという。

 厚生労働省が5日に製造販売を承認した。注射器は、2009年の新型インフルエンザが流行した際に開発したワクチン向けのものを改良した。

 ファイザーのワクチンは、針を垂直に深く刺す、筋肉注射が必要だ。テルモは今年2月下旬に開発を始め、針の長さを13ミリから16ミリに伸ばして、筋肉まで確実に到達できるようにした。テルモの甲府工場(山梨県昭和町)で、21年度には2千万本製造する見込み。22年度は設備を増強して、生産量を増やす予定という。(江口英佑)