聖火、著名人7人辞退 組織委「密対策に時間かかった」

斉藤佑介
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 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会は9日、著名人の聖火ランナー候補7人から辞退の申し出があったと明らかにした。新型コロナ感染防止対策で、沿道が密にならないようにするための場所や日時の調整に時間がかかり、内定通知を出すのが2月25日以降になったことが原因としている。組織委は「直前のご連絡となり、申し訳ない」と謝罪した。

 組織委は7人の名前を公表していないが、いずれも「スケジュールの都合」が理由という。これまでにアイドルグループTOKIOや俳優窪田正孝さん(いずれも福島県)、俳優常盤貴子さん(石川県)らの辞退が、自治体から発表されている。

 組織委によると、沿道の「密」を避けるため、走行する時間や場所の調整が必要だった著名人ランナーは約600人いたという。組織委は昨年12月から自治体や政府と調整を始めたが、政府側から懸念が示され、調整は難航。調整を終えた2月25日に、約500人にメールなどで走行時間や場所が内定したことを通知したところ、7人から辞退の申し出があり、各自治体も2月26日以降、相次いで著名人の辞退者を発表した。

 組織委は昨年12月と2月上旬の2度、調整中であることを著名人側に伝えたという。担当者は「調整に時間がかかってしまい申し訳ない。コミュニケーションでも期待に沿えない面があった」と話した。

 残りの約100人については、聖火リレー終盤の東京など大都市圏を走る予定で、現在も調整中だ。担当者は「皆さんに改めてご連絡し、走って頂くべく準備する」としている。(斉藤佑介)