女性の働きやすさ、日本はワースト2位 英誌ランク付け
英誌エコノミストは、8日の国際女性デーに合わせ、主要29カ国を女性の働きやすさで指標化したランキングを発表した。1位は北欧のスウェーデンで、日本は昨年に続き下から2番目の28位。最下位は韓国だった。
ランキングは、管理職に女性が占める割合や女性の労働参加率、男女の賃金格差など10の指標に基づき、エコノミストが独自にランク付けした。ランキングでは2位がアイスランド、3位がフィンランドと北欧の国々が上位を占めた。米国は女性の労働参加が進む一方、女性の政治参加は少なく、ランキングは18位だった。
日本は管理職の女性の割合や、下院(日本での衆院)での女性議員の割合がそれぞれ最も低かった。同誌は、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長だった森喜朗元首相による女性蔑視発言を受けて、橋本聖子氏が後任となったことに触れ、「日本のように伝統的に遅れている国でさえ、少なくとも進歩の兆しがみられる」と指摘した。
2位だったアイスランドは、世界経済フォーラムが発表している男女平等ランキングでも11年連続で1位を維持している。直近の2019年のランキングで、日本は153カ国中121位だった。(篠健一郎)
英誌エコノミストが発表した女性の働きやすさのランキングは、以下の通り。
1位 スウェーデン
2位 アイスランド
3位 フィンランド
4位 ノルウェー
5位 フランス
6位 デンマーク
7位 ポルトガル
8位 ベルギー
9位 ニュージーランド
10位 ポーランド
11位 カナダ
12位 スロバキア
13位 イタリア
14位 ハンガリー
15位 スペイン
16位 オーストラリア
17位 オーストリア
18位 米国
19位 イスラエル
20位 英国
21位 アイルランド
22位 ドイツ
23位 チェコ
24位 オランダ
25位 ギリシャ
26位 スイス
27位 トルコ
28位 日本
29位 韓国

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