ミャンマー国軍、メディア弾圧 「こんなに撃たれて…」

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バンコク=福山亜希、貝瀬秋彦
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 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍が、市民による抗議デモの様子などを伝えるメディアへの弾圧を強めている。記者らを相次いで拘束し、8日には五つのメディアの免許を剝奪(はくだつ)した。メディア側は報道を続けると表明し、徹底的に抵抗する構えを見せている。

 国軍統制下の情報省が8日、「ミャンマー・ナウ」「ミジマ」「セブンデイ」「ビルマ民主の声(DVB)」「キッティ・メディア」の免許を取り消し、いかなる手段による報道も禁じた。この5社はクーデター直後から国軍に批判的な報道を続け、抗議デモの中継などもしてきた。国軍側はいら立ちを強め、封じ込めに動いた。

 ミャンマー・ナウの事務所には8日午後、数十人の治安部隊が押し入った。社員は逃げて無事だったが、コンピューターやデータサーバーなどの一部が押収された。その日の午前、「国軍はテロ組織になった」との見出しで論説を配信したばかりだった。現地報道によると、ミジマの事務所でも9日夜、治安部隊が備品を押収した。

拘束される様子、記者自ら中継

 国軍側はその前から、メディアや取材記者への圧迫に拍車をかけていた。DVBのカウンミャフライン記者は1日夜、SNSを通じ、自らが治安部隊に拘束される様子を中継した。

 「こんなに撃たれて、どうやって外に出たらいいんだ」。

 自宅から外を撮影したとみられる数十秒の映像には、治安部隊が路上から家に向かって照らすライトの光が映り、ガラスが割れるような音や、発砲音のような音が何度も響いた。カウンミャフライン氏は拘束される直前まで、抗議デモを現場で取材していた。

 DVBは「どの部隊が拘束したのかも、彼がどこに連れて行かれたのかもわからない」と、ツイッターで説明した。

 現地の人権団体「政治犯支援…

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