「原発事故の補償、十分にできていない」米大学が報告書

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ニューヨーク=藤原学思
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 東日本大震災から10年となるのに合わせ、米ノースウェスタン大のプロジェクトチームが、東京電力福島第一原発事故の補償についての報告書をまとめ、9日に公表した。被害者が十分な補償を受けていないと指摘し、米スリーマイル島(1979年)、旧ソ連チェルノブイリ(86年)の両原発事故の教訓も踏まえ、より体系的な補償の枠組みが必要だと主張している。

 報告書のタイトルは「原子力損害賠償 福島からの教訓」。世界の電力の1割がなお原発に依存する中、幅広い専門家が意見を出し合い、福島第一原発事故の補償問題を分析して今後のリスクを共有しようと、米国やカナダ、日本の研究者や弁護士らが、5年以上かけてまとめた。

 東京電力によると、先月26日現在、賠償金の支払総額は9兆7千億円に上る。だが、報告書は「低線量放射線被曝(ひばく)の健康への影響はよく知られておらず、不安は今後も続く」などと指摘。失われたものに対する補償だけでなく、将来にわたって継続的な補償をすべきだと訴えている。

 報告書は、スリーマイル島…

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