もし野球の神様がいたら? 雪辱期す西武・森が欲しい力

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山口史朗
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 「球場に行きたくない」

 「試合に出たくない」

 そんな負の感情に、西武ライオンズ森友哉は襲われていた。

 首位打者とMVPを獲得した2019年から一転、昨季は苦しみ、悩み続けた1年だった。

 「精神状態は不安定でした。チームが勝てなくて、個人的にも打てないっていう日がめちゃくちゃ多かったので。病みまくっていました」

 春季キャンプ終盤の2月16日、森はインタビューで昨季の胸中をそう振り返った。

高校時代から「打撃の天才」

 記者が森にじっくり話を聞くのは、森が高校3年生だった13年以来になる。

 大阪桐蔭高で1年生の秋から活躍していた森。イメージはまさに、「打撃の天才」だった。

 簡単に安打を放つバット操作の巧みさに、身長170センチと小柄ながら軽々と本塁打を放つパワー。

 甲子園でプロ注目の投手から本塁打を放ったことについて振り返ってもらうと、「そんなにいいピッチャーでしたっけ?」と、あっけらかんと言ったのも印象的だ。

 岡本和真(巨人)、清宮幸太郎日本ハム)ら「超高校級」と言われた球児たちを何人も取材してきたが、特に、ミート力や打撃の安定感は、森がナンバーワンだと断言できる。

 大阪桐蔭高の西谷浩一監督からは「打率10割」を課せられていたほど。実際、凡退している姿はほとんど思い出せない。

押し殺しても、感情的に…

 そんな森が、昨季は「(打撃の)感覚がおかしかった。修正がきかなかった」のだという。

 「アーリー(早出練習)で山…

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