中国、定年延長を検討 「孫の世話できない」と不満噴出

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北京=西山明宏
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 中国政府が定年年齢を引き上げる方針を打ち出し、国内で大きな話題になっている。中国にも高齢化社会の足音が近づく中、経済成長を維持するために労働力の減少を防ぎたい狙いがあるとみられる。ただ、退職後に孫の世話をする人が多い中国では、反対論が根強く、政府の判断に注目が集まっている。

拡大する写真・図版中国では平日の昼間に公園内で子どもと一緒に過ごす高齢者の姿が多く見られる=2021年3月8日、北京市、西山明宏撮影

 「法定の定年年齢を段階的に引き上げる」。5日の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の政府活動報告で、李克強(リーコーチアン)首相はこう述べた。中国では現在、約40年前の法律に基づき、公務員や民間企業の定年年齢は、男性60歳、女性50歳、女性の幹部職は55歳と定めている。2月末には、政府幹部が世界では65歳以上の定年が多いとして、具体案の検討に入ったと明かした。

 これを受け、中国版ツイッター微博(ウェイボー)」では不満が噴出。「全く賛成できない」「孫の世話をする時間がなくなる」などの書き込みであふれた。他にも「50歳を過ぎればそもそも仕事が見つからない」「若者の就職難を先に解決すべきだ」との声もあった。

 反対の理由の一つが、祖父母…

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