第1回イランVS米国、戦争前夜の緊張 発火点は「英雄」暗殺

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飯島健太
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イラン「英雄」の真実 革命防衛隊司令官ソレイマニの死  デザイン・福宮千秋
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イラン革命防衛隊司令官の死①

 米国と中東イランがあやうく戦争しそうになり、イランに住む日本人の多くが海外に逃げた。一体、何があったのか? 正直なところ、私がテヘランに赴任した昨年10月よりも前の話で、よくわからなかった。

 始まりは2020年1月、米軍による暗殺だった。ガセム・ソレイマニというイランの軍事組織の司令官が無人機ドローン)攻撃で殺された。まるで映画の話だ。事件から1年を機に取材した。

 中東での影響力を残したい米国にとってソレイマニは目障りな存在だった。だから前大統領のドナルド・トランプが殺害を命じた――。そんなことがわかってきた。

「米国よ、報復を覚悟せよ」

 イランは報復のため、隣国イラクに駐留している米軍をミサイルで攻撃した。米軍は03年にイラクに対して戦争を仕掛けて以来、イラクに駐留し続けていた。

 今回は戦争にならなかったが、現実にいつ砲火を交えてもおかしくないくらいの緊張感が残った。

 「米国よ、報復を覚悟せよ!…

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連載イラン「英雄」の真実 革命防衛隊司令官ソレイマニの死(全5回)

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