コスト9割減、新たな排ガス浄化素材を開発、京大

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野中良祐
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 京都大学などの研究チームは、自動車の排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を浄化する新素材を開発したと発表した。従来品よりも9割のコスト削減が見込めるという。研究成果が10日、独科学誌「アドバンスト・マテリアルズ」に掲載された。

 NOxは大気汚染物質のひとつだ。現在、自動車の排ガス浄化には、性能が高いロジウムというレアメタルが使われている。ロジウムは世界各国で規制が強まっている排ガスの対策に需要が高まっている。相場が1グラム10万円に達することもあり、金(同6千円台)よりもはるかに高額なため、ロジウムを使わずに、同レベルの浄化性能をもつ素材の開発が求められている。

 チームはこれまでに、ロジウムに近い性質をもたせるため、元素周期表で、ロジウムの元素番号45の前後にあるルテニウム(元素番号44)とパラジウム(同46)を混ぜた素材を開発していた。排ガスの浄化にも成功したが、壊れやすく、繰り返し使えないことが課題だった。

 今回、ルテニウムパラジウムに加えて、イリジウムという元素を混ぜた3種類のレアメタルで構成する合金を作った。浄化に繰り返し使用しても、安定した状態を保てることを確認した。価格はロジウムの10分の1程度で済むという。

 チームは今後、自動車メーカ…

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