タイの首相、会見でいら立ち 記者に消毒スプレー噴射 

バンコク=乗京真知
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 タイのプラユット首相が記者の質問にいら立ち、報道陣に新型コロナウイルス対策の消毒スプレーを噴きつける一幕があった。

 定例の記者会見があったのは9日。プラユット氏は、有罪判決で失職した閣僚の後任人事などを聞かれ、顔をしかめながら「知らない」「質問するな」と答え、いら立ちをあらわにした。

 卓上の消毒スプレーを手に取ったのは、その直後だった。最前列の記者らに近づいて、20回以上噴射。地元メディアはプラユット氏が「自分を(感染から)守るためだ」と語りながら噴射を続ける様子を動画で伝えた。

 2014年に陸軍司令官としてクーデターを主導したプラユット氏は、民政移管の総選挙を経て首相に就任。ふだんも意に沿わない質問への回答を拒んだり、会見を切り上げたりすることがある。昨年からは首相退陣を求める若者らのデモが続き、厳しい質問を受ける機会が増えている。(バンコク=乗京真知