悪魔の発明 絶滅危惧の楽器が「青天を衝け」彩る

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定塚遼
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 「悪魔が発明した」。その演奏技術の難しさからバンドネオンは、そう形容される。左手側に33、右手側に38のボタンが音階と無関係に配列され、アコーディオンに似た蛇腹の押し引きで音を調節する楽器だ。そんなバンドネオンは近年、本国・アルゼンチンでも生産が途絶え「絶滅危惧」に陥っているという。どういうことか。NHKの大河ドラマ「青天を衝け」の演奏も担当しているバンドネオン奏者の三浦一馬に話を聞いた。

 三浦がバンドネオンを始めたきっかけは、10歳のとき、テレビで小松亮太がバンドネオンで演奏するピアソラを見たことだった。一目見て、その音楽と楽器の特殊な形状に強く引かれ、小松のサイン会で直接指導をお願いした。

 数日後、小松から大きな段ボールが届いた。開けてみると、バンドネオンが入っていた。教則本などはなく、音階と関係なく並ぶボタンを一つずつ押しては、ピアノの音と付き合わせる作業を始めた。ある程度弾けるようになってから、小松の指導を受け、腕を上げていった。

 バンドネオンは、ドイツから…

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