第5回米に「また」裏切られた イランの怨念、勢いづく強硬派

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拡大する写真・図版イラン「英雄」の真実 革命防衛隊司令官ソレイマニの死  デザイン・福宮千秋

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イラン革命防衛隊司令官の死⑤完

 米国にまた裏切られた――。革命防衛隊の司令官ガセム・ソレイマニを暗殺されたイランは、「また」と受け止めているのだと、私は感じるようになった。

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イランのソレイマニ革命防衛隊司令官が2020年1月、米軍に暗殺された。なぜ米軍に狙われたのか。祖国で「英雄」とされる司令官の素顔に迫る。

 2月10日はイランの祝日だった。42年前のこの日に革命があり、親米の王制を倒した。イスラムの教えに基づく体制が築かれ、今日まで続いている。

拡大する写真・図版イランで42周年を迎えた革命記念日に、初代最高指導者ホメイニ、現最高指導者ハメネイと並ぶソレイマニの顔写真を手にした女性が行進していた=2021年2月10日、テヘラン、飯島健太撮影

 テヘランで開かれた記念式典で、4歳の息子と1歳の娘を連れたマフヤル・ミザイー(32)が言った。「司令官を失った悔しさを子供たちにも伝えていくよ」

 なぜ、裏切りが「また」なのか。話は2001年の9・11米国同時多発テロにさかのぼる。

 9・11は国際テロ組織アル…

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連載イラン「英雄」の真実 革命防衛隊司令官ソレイマニの死(全5回)

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