NY株最高値、初の3万2千ドル インフレ警戒感が後退

ニューヨーク=江渕崇
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 10日の米ニューヨーク株式市場は、インフレ懸念が和らいだことなどから、主要企業で構成するダウ工業株平均が続伸して過去最高値を更新した。前日比464・28ドル(1・46%)高い3万2297・02ドルで引け、終値として史上初めて3万2000ドルの大台に乗せた。

 米労働省が朝方発表した2月の消費者物価指数は前月より0・4%上昇と市場予想の範囲内に収まった。市場で強まっていた急速なインフレへの警戒感が後退し、米長期金利も年1・5%台前半で落ち着いた動きとなった。

 また、米下院はこの日、家計への直接給付を含む総額1・9兆ドル(約200兆円)の追加経済対策を可決。バイデン大統領が12日に署名して成立する見込みで、個人消費拡大への期待も高まった。景気回復の恩恵を強く受けるエネルギーや小売り、金融などの銘柄が大きく買われた。

 一方、長期金利の上昇懸念から下落基調となっていたハイテク株中心のナスダック市場では、総合指数がわずかに下落。前日比4・99ポイント(0・04%)低い1万3068・83で取引を終えた。(ニューヨーク=江渕崇)