国連安全保障理事会は10日、国軍がクーデターを起こしたミャンマー情勢をめぐり、「抗議デモの参加者への暴力を強く非難する」とする議長声明を出した。ただ、クーデター自体を非難したり、制裁決議の可能性に触れたりする部分は当初の声明案から削られた。
議長声明は全会一致が原則。重みとしては、法的拘束力のある「決議」と、2月に安保理がミャンマー情勢に懸念を示した「報道声明」の間に位置する。
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今回の声明では、引き続き情勢に「深い懸念」を示した上で、アウンサンスーチー氏らの即時解放を要求。ミャンマーの民主主義体制への移行を支持し、「国軍に最大限の自制を求める」と記した。
安保理でミャンマー問題を担…