中国ワクチン「6月までに4割接種」 変異対応へ提言も

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北京=高田正幸 北京=平井良和
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 中国政府は国内での新型コロナウイルスのワクチン接種を加速する方針だ。これまで接種率は低水準にとどまっており、5日に開幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)でも、李克強(リーコーチアン)首相が「ワクチンの無料接種を推進する」と強調した。

 李氏は5日の政府活動報告で「感染症対策と経済、社会の発展を統一的に進める」とし、経済成長を保つためにも感染対策に力を入れる考えを示した。

 中国政府によると、中国国内のワクチン接種は2月末時点で約5200万回分にのぼる。オックスフォード大研究者らの統計(3月7日時点)によると、接種数では米国に続く世界2位だが、接種率は3・65%で主要20カ国・地域で12位。14億の人口を抱えるだけに接種率を上げるのは困難が予想されるが、中国メディアによると、政府の専門家チームのトップを務める鍾南山医師は1日のシンポジウムで「6月までに4割の接種を終える計画だ」と述べた。

 自信を裏付けるのは、国内のワクチン生産力だ。政府はすでに国産ワクチン4種を承認。このうちカンシノ・バイオロジクス社は、自社のワクチンは1回の接種で十分な効果を得られるとしている。中国メディアによると、4種合わせて年間15億人分を超える生産能力が年内に整う見通しだ。

 全人代代表でもある国営製薬会社シノファームの于清明董事長は中国メディアに、同社は年間生産量をさらに20億回分(10億人分)増やす計画を表明。中国政府によると、ほかにも国内メーカーのワクチンは10種以上が臨床試験(治験)の段階に入っている。

 ワクチンを往来の正常化に活…

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